災害は甚大化、広域化する一方です。SDGsの理念である「誰ひとり取り残さない」取り組みを、長引く避難生活に備えて多様な人々に配慮できるよう地域で考えていかなくてはいけません。地域住民の理解や協力のもと、多くの専門家や企業、団体とも連携をしながら新たな視点を見つけて進めていくことで、小さな声に寄り添い、誰もが安心して避難できるよう考えます。

食物アレルギーを考える炊出しの啓発活動

食物アレルギーのある子どもは年々増えていて、避難所で食事ができずに避難することをあきらめているご家族がいらっしゃいます。災害時の「食」はお腹を満たすだけでなく、「心」も満たしてくれます。ひとりでも多くのアレルギーっ子が食べられる炊出し支援の輪を広げます。

配慮が必要なひとの車中泊を考える活動

事情を抱えて避難所での集団生活が難しいご家族の多くは、避難をあきらめて自宅で過ごしています。車中泊を避難の選択肢のひとつとすることで命を守る行動がとれるよう、車の機能性を学び、車中泊のリスクも含めて専門家と一緒に考えていきます。

ペット避難を考える活動

国はペット一緒に避難する「同行避難」を推進していますが、避難所では鳴き声、匂い、アレルギーといったトラブルもあり、ペットと一緒に過ごすことを優先して避難行動を判断されるご家族が多くいらっしゃいます。ペットを飼っている方が安心して避難できるよう考えていきます。

外国人避難を考える活動

海外からの技能実習生や留学生は、日頃地域住民と交流が少ないため、災害時に「共助」の輪に入れないおそれがあります。言葉や文化の違いを抱えた彼らと地域住民が交流をすることで、お互いの理解を深めながら災害時だけでなく平常時も安心して暮らせる地域づくりを考えていきます。

パンフレットを作成しました

ダウンロードはこちら

【食物アレルギーに配慮した炊き出し編】

災害時の避難所では、炊き出しが実施される場合があります。そんな時、炊き出しを運営される方にアレルギーに対する理解を深めていただくことを目的に制作しました。

アレルギーに配慮した炊き出しメニューブックもあり、避難所が「炊き出し4か条」を実践することでみなさんに安心して避難所に来ていただくこと、1人でも多くのアレルギーっ子が避難所で食べられる食事に出会えることを目指し、災害時の炊き出し訓練等に取り入れていただければと考えております。

【見えない障害にも配慮できる避難所での車中泊編】

発達障害など、障害があるため、避難することをためらう人がいます。このパンプレットは「避難所に車で行って、車中泊できればいいのに…」という発達障害のお子さんのいるお母さんの声に応える目的に制作しました。

避難所の駐車場で車中泊をする想定のもと、看護師さん、車とアウトドアの専門企業、そして調理士さんの協力をもとで企画を考え、より具体的な内容となっています。
事情を抱えるご家族が、地域の避難所の駐車場に「車中泊」をする選択ができるよう、地域の理解が広がることを願っています。

「アレルギーっ子のための避難所支援を考える」研修会と訓練を行いました

① アレルギーっ子ご家族との意見交換会とアレルギー専門医の話
② 避難所の炊出しメニューと配膳を考えるグループワーク
③ 炊出し訓練と試食会
と、3回にわたって研修をしました。

<協力>
アレルギーっ子の会 / アレルギー専門医
赤十字奉仕団 / 栄養士・調理士
県社協、山口県防災危機管理課、山口市防災危機管理課

「車中泊 DE 防災ピクニック」を行いました

発達障害とアレルギーのお子さんのいるご家族26組と車中泊を考える研修をしました。自動車学校を会場に、山口トヨペットやモンベル山口店とも連携して、より専門的で具体的な取り組みとなりました。

<連携>
湯田自動車学校 / 山口トヨペット / モンベル山口店
<協力>
看護師・山口大学・山口県立大学学生ボランティア

「災害時のペット避難を考える」研修会と訓練を行いました

災害時に大切なペットの命を守るために、飼育者自身が具体的な体験研修を通じて、意識と知識、備えを学ぶ研修会をおこないました。

<連携>
ドッグサロン花陰 / ドッグサポートきずな
<協力>
山口トヨペット / 西京の森どうぶつ病院 /山口大学
豊浦愛犬警察犬訓練所

技能実習生と地域住民と一緒に防災研修会を行いました

スーパー「アルク」でお惣菜を作っているベトナム人実習生16名と彼女達が住んでいる岩畠地域の住民が一緒になって3回にわたる防災研修会をおこないました。

<連携>
株式会社 丸久 / 岩畠自治会
<協力>
防府市防災危機管理課